2017年1月 イノシシ猟(くくり罠)

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2017年1月 イノシシ猟(くくり罠)


正月の間はワナの上に丸太や瓦などを置いてくくりワナが作動しないようにしていました。

 

その間、久しぶりに家族でゆっくり過ごす時間ができました。といっても、合間を縫って壊れたくくりワナの修繕とイノシシ肉の出荷をしたりはあったものの、基本はのんびり。そのおかげで、年末に二連発したぎっくり腰も少しは落ち着いて、1月7日からくくりワナ猟を再開。

 

9日、11日、12日と一頭ずつ獲れており、現在24頭。年明けは発情でニオイのきつい個体を括るリスクが高いけれど、有難いことにまだ遭遇しておらず、サイズも40~65キロと手頃な重さ。でも、脂が落ちて痩せた雄個体を括るのも時間の問題だな、とは気づいています。年明けの雄でも買い取ってくれる取引先があるのは有難いですが、できる限り抑えたい。でもまだ捕獲を分けることはできていません。

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岡山県全域でどうかまでは知りませんが、僕の猟場は餌が豊富なのか、脂が良くのって美味しそうな個体が多いです。

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一丁のワナを設置することに、心血を注ぐ。焦らず。確実に。そして繊細に。僕の技能とイノシシ達の本能。どっちが上をいくかという闘い、そのせめぎ合いがすき。そのうえで結果が出ることは、自信になります。

 

(ここなら獲れる)。そう思えるけもの道のピンポイントを見切り、くくりワナを設置。設置が完了して、現場を見返したとき。

 

(やっぱり、獲れる。)

そう思えるワナを掛けることができた際には実際に獲れることが多くなってきました。そこに揺るがない信念が生まれるだけの努力が必要だな、ってつくづく思います。人並のことをしていて、何十年もやってきた人の上をいけやしない。猟技を教えてくれた師匠たちを超えていくためには、徹底的にやるしかないと感じています。

 

どこを目指すのかは、人それぞれ。僕は、自分の腕を信頼できる状態に仕上げたい。(こうしたら、こうだから、こうなる)とわかるまでに至ることができた世界が自分の中にあるだけに、猟でも早くそこに到達したいと思っています。

 

 

ところで。全部のイノシシを撮れないけれど、イノシシたちをぽつぽつ写真に残しています。毎回怒って向かってくるから迫力があるけど、ふとした瞬間に可愛さがあったりして。この写真も、枝がなかったらなって気づいたのは撮ったあと。近くて怖くて、僕に確認するだけの余裕がなかったのでした。

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明日は掛かっていそうな気がする。こんなイノシシに出会えるだろうか。

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でも、山に掛けているワナは現在13丁。そろそろ追加が必要なので、明日は3丁ほど猟場に掛けてくる予定。力まず、繊細に。明日も良い仕事をしよう。