スズメバチ駆除、という生業

DSC_3752

スズメバチ駆除、という生業


動きが活発になってきたせいか、ちかごろ蜂の駆除の相談頻度が高くなってきました。多くが、うえに載せたようなキイロスズメバチの巣に関するものです。

 

 

対スズメバチ能力を活かしたスズメバチ駆除というあつたやの生業は、どんなもので、なにが良いのか。これまであまり語ってこなかったのですが、あつたやとしての看板をあげ、ホームページも作って頂いたので、少しずつこちらでお伝えしていこうと思います。

 

 

その前に、以下は今まで依頼があったスズメバチたちの巣です。どれも印象に残っています。

 

 

コガタスズメバチ、初期の巣と新女王蜂

DSC_6634

 

 

コガタスズメバチ、中期の巣。

DSC_0084

 

ヒメスズメバチ、初期の巣。

ヒメスズメバチ

 

 

 

あつたやのスズメバチ駆除は、蜂の巣の除去を目的としていません。というのは、「蜂の巣ができたことによるお客さんの不安や恐怖という気持ちをなくすこと」に重きをおいているからです。巣の除去はその目標を達成する手段に過ぎません。その目標を達成するためには、お客さんに心から安心してもらうためには、スズメバチの習性を熟知したうえでの手法が必要とされます。

 

 

具体的には、以下の手法等があります。

 

 

*巣の大きさ・巣の位置に関わらずスズメバチ駆除の料金は一定です。どんな大きさでも、どんな場所でも、30,000円+税の一定料金で作業を行います。但し遠隔地では、交通費を別途頂いています。また、難易度が低い場合は値引きを致します。

 

 

*見積もりや現場チェックの際には真っ黒の作業着を着て行きます。それは、着工前にもしも怒った蜂がお客さんの近くに来ても、黒い服の私が動くことで、優先的にこちらを襲わせることができます。いざというときに本能をくすぐることで、蜂の動きを誘導することが可能な場合は多いです。ちなみに、刺傷にあったとしても熱田は毒の抜き方を心得ています。アナフィラキシーショックの可能性は否めないので慢心できませんが、特定の部位を除いて対処は可能です。

 

 

*基本的に、あつたやは薬剤や麻酔を一切使いません。薬剤を用いると安全なようですが、一部しか薬剤を浴びていない蜂は数日かけて体力を回復し、巣のあった場所へと帰ってきます。それを残り蜂と言い、巣を刺激されたことで怒っているので攻撃性が高く非常に危険です。また、昼間のうちは多くの蜂が巣を離れて餌を探し、水を探し、巣の材料を探すために外出しているので、巣を除去しただけでは必ず蜂が残ります。それが危ないのです。

 

 

一方、麻酔や薬剤に依存せずに生け捕りにする手法だと、蜂を残さず撤去できます。その理由は、人間が薬剤や麻酔を使わなければ、スズメバチが怯むことがないからです。つまり、怯まない限り全ての蜂が私に向かってくるという習性を利用することで、蜂を残さず捕まえ、まるでそこに巣がなかったかのような状況を生み出せます。結果として、ご家族・近隣の方・来客や郵便屋さんといった方への二次被害を確実に防ぐことができます。そのために、あつたやは培ってきた対スズメバチ能力を駆使しています。

 

さらに最近では、麻酔や薬剤に依存しないというこの手法が、お子さんを持つお母さんや、ペットのいるご家庭、さらには小学校・病院等で高く評価頂いています。

 

 

*あつたやは、最低でも必ず二日間を作業にあてます。一日目で巣を除去し、残り蜂を集めるトラップを設置。二日目に現場に一匹も蜂が飛んでいないことをお客さんに確認して頂き、トラップを回収して作業が完了となります。もし数匹でも蜂が飛んでいて不安な場合は、料金は同じままでもう一度トラップを掛け直して次の日に伺います。

 

 

 

 

 

スズメバチがすきでこの生業を持つ熱田が、蜂の気持ちを汲み、その習性に合わせ、さらに本能をくすぐるような技術を駆使して的確な蜂の駆除を行う。それによって少しでも刺傷事故が減らせるように、蜂獲り師として担える役割をきちんと果たしていきます。