鹿 Tag

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雨降り仕事

今日は、雨降り仕事。 罠猟師には、天候に応じたはたらきがある。晴れていて、間があったら罠を山に掛ける。まいにち見回りをして、獲物が居たら仕留めて山から降ろし、加工所で捌いて精肉して、熟成の度合いに気を配りながら、商品としてパックに詰めて、欲してくれる方へ発送する。その合間に加工所を清掃したり、道具の手入れをしたり。 雨だと自分の動物的な感度は落ちるし、けもの道を通ったイノシシやシカといった獲物の痕跡を辿ろうにも、強い雨足に邪魔されて情報が汲みとれない。こんな日に山で獲物の動きを調べたり実際に罠を掛けにいっても、確実性に欠ける。だから、割り切って軒下で雨降り仕事をする。...

脂ののった夏鹿の鹿肉

鹿肉を売る、という覚悟

鹿肉を売れない。やっぱり、このままのレベルじゃ、僕の鹿肉は売れない。 彼が獲り、捌き、手掛けた肉のしっとりしたやわらかさ、噛みしめる度に出てくる旨みに叩きのめされた。きっとそうなんだろうな、と薄々感じてはいたけど同じ素材でここまで味が違うという事実に直面し、打ちのめされた。そしてあまりの情けなさに、涙が溢れだして止まらなくなった。悔しくて情けなくて涙が溢れるなんて、いつぶりだろう。彼はこっちを見ることもせず、ただ黙っていた。それは、個人で獣肉処理施設を建設し食肉処理業を取得し、獲った獲物を販売する設備と段取りが整った矢先のことだった。...

罠猟のワイヤー

くくり罠猟を通して感じること。

イノシシやシカを「くくり罠猟」で捕獲する際に使うワイヤー。これで約200頭の捕獲分である。右側が、新品を買った状態のもの。左側が、半日のあいだ木の皮を入れた水で煮込み金属光沢と鉄のニオイを落としたもの。これに関しては、やっても無駄という猟師も多い。だが、野性の猪や鹿といった野性動物からしたらどうだろう。...